イエスキリストにある希望を届けるホーリーホーププロジェクト
どうか、望みの神が、あなたがたを信仰によるすべての喜びと平和をもって満たし、聖霊の力によって望みにあふれさせてくださいますように。 ローマ 15:13
メッセージ

holyhope.net /メッセージ > 心の絆、心の傷

心の絆 心の傷 ヨハネ 21:17
…ペテロは、イエスが三度「あなたはわたしを愛しますか。」と言われたので、心を痛めてイエスに言った。
「主よ。あなたはいっさいのことをご存じです。あなたは、私があなたを愛することを知っておいでになります。」
イエスは彼に言われた。「わたしの羊を飼いなさい…。」


 この度、ホーリーホーププロジェクトとして立ち上げ、皆様にお祈りに覚えていただいたり、励ましをいただいたり、特に今回、私の仕事のことや静のCD製作もあって、具体的なアドバイスやご協力をいただいた方々も多く、本当に感謝しています。まだ駆け出しの私たちにとって何より心の支えとなり、皆様方との絆が、いかに尊くありがたいものであるか、しみじみ思わされました。
 一方で、過去に傷ついてしまった絆のことを考えさせられました。その方のことを思うとき、本当に心が痛みます。中には私の未熟さから傷つけてしまった傷もあり、自分自身の心にも傷となって、未だに残っていることに改めて気がつきました。

 復活の主から、3度「わたしを愛するか…」と尋ねられたペテロも心を痛めました。主が十字架につけられる前、同じように3度主を「知らない」と言って逃げてしまったからです。その「3度」に、ペテロの心の傷が疼くのです。責められているか、信用されていないかのように感じたんでしょう。「自分は弟子として失格だ」とまで思っていたのかもしれません。
しかし主は、決して「弟子として失格だ」などとは言われませんでした。むしろ「3度」の傷を負ってしまったペテロには、改めて「3度」の絆を結ぼうとしたのではないでしょうか。主はペテロに同じく3度、こう語りかけるのです。
「わたしの羊を飼いなさい。」あなたは、列記としたわたしの弟子だよ。どうか、わたしの羊を養ってください…。

 不完全な私たちの人間関係の中で、全く傷つかない人はいないと思います。傷もいろいろです。誰かに傷つけられた傷。誰かを傷つけてしまった傷。私にもいろいろな傷があります。静も過去に大きな傷を負っています。傷が痛むとき、絆を結ぶことについ臆病にもなりがちです。しかし傷の痛みを知るからこそ、より絆を大切にしたいとも思うのです。私も心に傷をかかえながらですが、主の赦しと癒しを受けつつ、多くの絆を結べる者へと変えられていきたいと祈る今日この頃です。